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ARABAKI ROCK FEST.10 1日目

昨年の豪雨から打って変わって、素晴らしい天候に恵まれた今年の荒吐。
例年より一週間遅い日程だったにも関わらず、いつもならとっくに散っているはずの桜がまだ咲き誇っている、最高の景色。

今年も二日間堪能してきました。ざっと、所感をまとめます。
まずは観て回ったアーティストから!

People In The Box

いやー、音楽の印象からして、MC少なめのバンドかなー、ぐらいのイメージを持っていたのだけど、予想外のハイテンション・訛り・下ネタMCでひっくり返った。
しまった、肝心の演奏の記憶があんまり残ってない。笑

monokuro

プロのオーラはなかった。でもやっぱり曲が格好いい。ボーカル磯谷さんの声が凄く良かった。
あと、磯谷さんとベース塩井さんがそれぞれ「く」の字、逆「く」の字みたいな対象的な姿勢で演奏してたのがちょっと面白かった。
福島出身のオルタナ! 応援したい。

サニーディ・サービス

終盤しか聴けなかったのが残念。
自分の中では、ダブルオー・テレサと組んでいた時期以降の曽我部さんしか観たことがなかったので、いろいろ新鮮だった。

The Mirraz

ステージの距離の壁に阻まれて観れなかったorz

Ohbijou

洋楽バンド。鉄琴あり、バイオリンありと非常に面白かった。

monobright

「アジカンでもなく、カヒミ・カリィでもなく、OKAMOTO'Sでもなく、俺らを観に来るなんて君達頭おかしいんじゃないの?」という自虐MCが冴えまくっていた。いや、確かに酷い時間帯だった。カヒミ・カリィも観たかったんよ。
でも、観て良かったよ。1stの曲も聴きたかったけど。

ASIAN KUNG-FU GENERATION

後半だけ。実は、後述のとおりステージのスピーカーが酷くて聴くのが辛かった。

THE PREDATORS

うひー。もみくちゃになりました。
レア度が高すぎたから仕方ないんだけど、みんな押し過ぎ。JIROがいるからって訳ではなく、ピロウズファンも結構容赦ないよね、最近。
新曲も聴けたのでアクトには満足したけど。もうちょっとアクションがあるのかなーと思ってたが割と淡々と弾いていた。

……と、この辺で頭痛がひどくなってきたので、万全を期して帰宅。
(一応、プレデターズがこの日の本命だった)
本当はこの後GRAPEVINEとThe Birthdayを観たかったのだけど、帰りが22時過ぎとかになってしまうと次の日に響くので、帰りました。

アーティスト以外について。
まず今年はHANAGASAステージの移動&大規模化と、BAN-ETSUステージの追加があったわけだけど……。従来のステージとの距離感がありすぎて、ちょっとフェスを「楽しむ」という観点での許容範囲を超えていた気がした。
敷地の使い方的に、仕方なかったことなのだろうか。うーんでも、なんとなくだけど、キャンプブースを考慮しすぎたような気がしないでもない。
もっとも、BAN-ETSUがあそこになかったら、キャンプの人達はなんのイベントに来てるのかわからない感じになるよなぁ。難しい。

あと、これは今年に限ったことではないのだけど、MICHINOKUステージのスピーカーってもう少しなんとかならないのかな? と思ったり。
一番大きいスピーカーが吊り下げ型で、ちょっと風が吹くとスピーカー本体が揺れる揺れる。左右のスピーカーがばらばらにパンされて音が耳に到達する時間がずれるので、聴いていると三半規管がいかれたような気分になる。
気持ち悪くなって、アジカンを途中で聴けなくなってしまいました……。

まあ、文句はその辺にして……。
2日目の内容は、明日にもまたまとめることにします!

「おくりびと」

久しぶりの『興味はあったけど、テレビでやってるから観てみた映画』レビューです。

この映画には原作があるらしい。しかしWikipediaによると、内容の相違から、表向き「原作」として表記されることを拒否された経緯があるようだ。
Amazonでその原作「納棺夫日記」の評価を見てみると、なるほど☆5の評価をつけているレビューには、宗教的な影響の偏りが見受けられれ(別に宗教的な内容であることを否定するわけではない)、映画で描かれたテーマとはだいぶ異なる部分があるのだろうということは想像がつく。

そんなこんなで、「おくりびと」は人の死を扱うさぞかし重い映画なのだろうと思っていた。
しかし観てみたら、そのテーマの重さを隠すためなのかもしれないけど、かなりコミカルな作品だった。
作品全体の最終的なテーマも、人間の命とか尊厳というよりは、絆とか、家族愛とか、その辺に重心があったように思う。
とりあえず妻役の広末涼子が大層かわいくて(←映画観ててこんな感想を持つことは滅多にないのだけど)、それが終盤のセリフに集約されていい味を出していた。

なんとなく、中盤の妻の言動に釈然としないところがあったのだけど、これは多分、テレビ版でシーンがカットされた弊害なのかな?
映画好きの先輩によると「エンドロールが秀逸」ということなので、一度DVD借りてみようかなぁ、とちょっと思った。

以下ネタバレ

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伊坂幸太郎 / あるキング

伊坂さんの作品の中でも、この作品はかなり評価が分かれているらしい。

私の感想を一言でまとめると、伊坂さんの作品の中でも
「リアリティのある作品」だ
と思う。
……いや、多分、あるキング既読の人は、みんな「は?」となるかもしれない。

確かに、この作品にはシェークスピアの『マクベス』をモチーフにした非現実的な描写が多用されていて、なんだか釈然としないというか、読み進めにくい印象を持つ人も多いのかもしれない。
でも、魔女や魔物(の幻影?)の存在があろうとなかろうと、主人公は王としての道を歩むし、事故は起きるし、事件も起きるだろう。

そうではなくて、王となりえる力を持った人間が現代に産まれた時、どのような困難が待ち受けているのか、という筋書き自体に、圧倒的なリアリティがあるように思えるのだ。
逆にいえば、伊坂ファンでこの作品が苦手な人達は、この筋書きのどこかで「伊坂マジック」的何かが起きることを期待してしまったのかもしれない。
それがないから、リアリティのある作品だと、個人的には感じるのかもしれない。

ある意味でゴールデンスランバーにとても似た作品だと思う。
個人的にはこっちの方が好きかな。

最後の段落が、特に最後の一文が、その言葉遣いが、とても良い。

Analogfish 2010 "Life Goes On" TOUR

アナログフィッシュ『Life Goes On』レコ発ツアー。
半年に2回も仙台で彼らのライブを観れるとは!!

今回は最前列に陣取ったので、目の前に佐々木さんが来るなどして大迫力であった。
斉藤さんのドラムも、風圧が感じられそうなレベルで堪能した!
下岡さんは感慨にふけっている感があって演奏とかやや適当なところがあったけど(?)、それが前向きな感情の昂り故だったのであれば全然OKである。

そうそう、ライブ終了後、通り過ぎる佐々木さんに思わず声をかけてしまった。内容は伏す。
(ちなみに前回も、物販に斉藤さんがいてちょっとだけ話をしてもらった。すっかりミーハーである)

演目は、新アルバムの曲を中心に、前回のライブで聴けなかった「夕暮れ」を聴けた!! あと「僕ったら」も!
ただ、「Tomorrow」と「最後のFuture」(札幌では歌ったらしい)を演らなかったのは残念。Tomorrowのラストは生で聴きたかった。
(他、詳しいセトリは終演後ほどなくして携帯の電源が切れてしまったので忘却の彼方)

後は、もう少し、お客さんが入ってくれればなぁ、なんて。
相変わらずコーラスワークは圧巻なのに。
生で聴くLife goes onなんて、思わず涙腺が緩むほどいい曲なのに。
ライブで聴いたらもっと良かった! と言ってくれる人がいて、幸せな気分なのに。

おこがましいけどさ、もっともっと、彼らの素晴らしさをいろんな人に伝えたい。

最後に、ドラムとか演奏の話。
「ハッピーエンド」のドラムは非常に叩きづらそうであった。あの斉藤さんがちょっと苦労してる……! というレベル。
「曖昧なハートビート」のハイハットの音とバスドラは、専用のパッドだった。そう来たか。
「Town」のドラム譜面は結構覚えていったのに、演奏に注目してたらかなりアレンジされてた。当たり前か。そして下岡さん全然ギター弾いてなかった。笑

うーん……コピーバンドを組もうにも、一筋縄ではいかなそうである。

美奈川護 / ヴァンダル画廊街の奇跡

第16回電撃小説大賞、金賞受賞作。
電撃の受賞作って、昔は結構いろいろ買ってたのだけど、かなり久しぶりに、あらすじに興味を惹かれて手に取ってみた。

内容的に、表現の自由を取り上げた小説はよくあるとして(同じ電撃なら「図書館戦争」とか)、絵画を題材に持ってきたのは結構硬派だなぁと。
ただ、表紙の絵が、ちょっと柔らかすぎたのが気になったけど……。

読んでみた結果、内容的にやっぱり一番気になったのは挿絵。
なんか、世界観と合わないんだよなぁ。ラノベは絵も含めて作品なんだとするなら、丸っこくて迫力のない絵師さんをこの作品の挿絵にしたのは、失敗だと感じた。

内容としては、序盤と、転の部分は面白かったのだけど、全体的にみると、あまり広げようのなさそうな話というか……。
あんまり、表現と秩序の間に「葛藤」と呼べるほどのものがなくて、ただの繰り返し作業に陥りそうなストーリーだったので、こういうオチにせずにすぱっと帰結を示せば綺麗だったのになと思ったり(次回作のために必要だったのかもしれないけど……)。

続編よりも、新作を楽しみにしたいところです。

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